ガラス探検隊

2016年 3月 25(金曜日)

ガラスの寺子屋の成果♪


田中千絵さんから展覧会のご案内をいただきました。
ガラス作家さんの展覧会しかご紹介していないこのブログですが、なぜ金工の作家さんの田中さんをご紹介しているのかと言いますと、ガラスの寺子屋を受講されてそれを活かしたDMができたとのご報告をいただいたからです。


一昨年開催された「ガラスの寺子屋第12回」は写真の撮り方とDMのデザインについての講座でしたが、ここでDMデザインについて、講師でアートディレクターの鈴木通直さんからいただいた言葉「会場となるギャラリーの意見に負けずに、自分がいいと思う写真の撮り方やデザインをしていくべき。」を実践され、今までついついギャラリー任せになっていたのを少しずつ意見を入れてもらえるようになったとのこと。
写真も撮影スタジオから試し撮りを送ってもらい、自分で選んだりと「すこし前進しました」とお手紙が入っておりました。


この時のガラスの寺子屋の様子はこちらから ⇒ http://www.marblepocket.com/blog/index.php?/archives/823-unknown.html


田中さんの展覧会は台北での開催、拝見できないけどご盛況をお祈りいたします。


日本鍛金藝術家 田中千絵 金工展
2016年4月2日(土)-10日(日)
13:30-18:00
Art Space 563
104台北市中山區明水路563號
TEL.02-2532-1189
https://www.facebook.com/ArtSpace563

2015年 10月 13(火曜日)

ガラスの寺子屋第18回報告



昨日はガラスの寺子屋でした。
今回は「海外でガラスの仕事をする、作品制作をする」をテーマに、経験豊富なマエダカオリさんとユカオオタニさんをお迎えして、現地事情などお伺いいたしました。

海外での活動に目を向けているガラス作家さんたちが多いのか満席の25人の参加でした。


まずはマエダさんから海外で働く場合の仕事の見つけ方など経験を通したお話をお聞きしました。
日本にいて海外とやりとりするには今ですとまずメール、そして電話、または先方の方が来日した時知り合いになるという手立てがありますが、どうやらこの3つは仕事に着くにはほとんど効果が無いらしいです。
実際マエダさんはバックパーカー状態で2005年に直接北欧に出向いて道を切り開いたそうです。
直接行ってみるという行動力のガッツが重要ですね。

その他留学してその流れでインターンシップなどで働いてみるという入り口もあるようです。


海外で働く為には8つの必要とされるものがあり、語学力(ま、当たり前ですね。マエダさんは帰国子女でバイリンガル。)、情報収集力、貯金(何かあった時たくわえが無いとダメですよと)、精神力(とんでもない目にも合うのでどん底でも折れない力が必要と)、体力、技術、コミュニケーション力(語学力とは違った意味での)、交渉力(お給料も交渉で決まるので自分で交渉しなければならず、日本人的謙遜をしているとダメですと)。


私も外資系広告代理店に勤めていたことがありますので、日本人的な「言わなくても察してくれる」なんてことはなく、欧米感覚はかなり主張が強くないと勝ち残れません。
いずれにせよガラス制作の技術的なところのレベルはあって当たり前で、語学も交渉力も海外で働くにはたくさんハードルがありました。



休憩を挟んで後半はユカオオタニさんによる海外で作品制作する方法について。
「アーティストレジデンス」という制度があり、アーティストを一定期間招聘して創作活動を支援するプログラムがあり、こちらは住居、制作の為のスタジオや機材、渡航費、補助金などが提供されるもの。

わ~なんて素敵な制度でしょう♪

と、思いましたら申し込んだら行けるものでもなくかなり準備が必要でした。

応募書類には履歴書はもちろんプロポーザル、推薦状が必要なこともあるそうです。


「プロポーザル」どうやらこれが重要で、作品コンセプト、なぜその場所で制作することが必要なのか、表現技法について、制作スケジュールについてなど端的にわかるように書かれていなければならないといけないようです。
まぁとにかくまずは日本語でまとめてみること、日本語でまとまらない内容は英語でも書けないからとのこと。(ちなみにオオタニさんは独学で英語が話せ、翻訳のお仕事もされているそうです。)
ほかにも審査が通りやすいコツをたくさん教えて頂きました。

そして、1回落ちたからと言ってあきらめずに何回でもチャレンジしてくださいと。

オオタニさん自身も落ちてもまたチャレンジして通ったご経験が何回もあるそうです。


また、ガラスとは関係ないですが、日本の文化について見識を深めておくことをお勧めされました。
海外にいると日本について聞かれることがよくあり、ちゃんと答えられないとねと。

海外で活動したいと思っていると外ばかりに視野を向けがちですが、足元の日本を知ることも大事ですね。


講義の後は懇親会、ここでも楽しいお話が聞けましたよ。


次回寺子屋スケジュールはまだ出ていませんが、井上典子さんのブログとFacebookでお知らせいたします。
https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile
http://inoten.exblog.jp/


2015年 8月 31(月曜日)

ガラスの寺子屋第17回報告


昨日は久しぶりのガラスの寺子屋第17回目の開催でした。
主宰の井上さんも病み上がりなのに相変わらず辛口のご意見を挟まれながらの進行でした。

今回は築地にある株式会社山口陶器店代表取締役山口司さんの講義。

レストランやホテルに業務用の器を納めている会社ですが、いわゆる業務用のカタログに載っているような器や合羽橋で大量に売っている器ではなく、開店するお店のコンセプトに合わせて器を提案し、制作も含め料理に合わせたコーディ―ネートまで一歩踏み込んだお仕事内容とのことでした。

大手町のホテルアマン東京や虎門のアンダーズ東京などホテル内のレストランやバーはもちろんのこと、客室内のアメニティ(急須や茶碗、グラスなど)に関しても深くかかわったプロジェクトのお話や日本を感じる詫び寂びの感覚が外資系に好まれるなど、食の世界の今の動向をわかり易くご講義いただきました。



そして参考になるようにとたくさん器をお持ちくださり組み合わせで活きる方法もご教授いただきました。
器一つで勝負するか、テーブルの上の一つのパーツとして活かされるのか、道がいくつかあることを学びました。



後半はガラスの寺子屋恒例の講評会。
いろいろなコンセプトのお仕事をこなされただけあって、バッサリいかずこの場合はこういう使い方、金額的にその金額ならもう少し大きくしてこの金額で売る、これは面白いからもっと可能性を広げて、この形はもう少し浅いと使いやすいなど料理との関係、こだわりの料理人の考えそうなヒントをたくさんいただきました。


次回は10月を予定しています。
詳しくは蘇生した井上典子さんのブログとFacebookで。
https://www.facebook.com/Glassnoterakoya?ref=profile
http://inoten.exblog.jp/


 

2015年 8月 7(金曜日)

8月のガラスの寺子屋参加者募集中です


2013年2月11日から ウチのガラススタジオで定期的に開催されている「ガラスの寺子屋」、今年に入ってからは良い講師の方との出会いがあったらという事でペースはゆっくりですがクォリティの高い講座を開催中です。
主宰されている井上典子さんが16日頃には退院されますが、入院中で受講者募集活動ができないためこちらのブログでお知らせいたします。


8月30日(日)15:00~18:00開催。
ガラスの寺子屋は基本的にガラス作家対象ですが、一般の方もご受講いただけます。
今回は素敵なレストランや料亭の器を扱う業務用の器の会社の方からのお話です。
器好き必見ですねっ!
ガラスの寺子屋過去の記録はこのブログ画面右側ちょっと下のカテゴリーから「ガラスの寺子屋」をクリックしてくださいね。


下記、井上典子さんのガラスの寺子屋よりコピペっ!
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『ガラスの寺小屋・第17回』の参加者募集
最近、家庭用でも業務用でもガラスのうつわが
一般的に使われるようになってきました。
”うつわ”は使うものですから、サイズ、形、重さなど
実用的な用途性、機能性が大事です。
業務用の場合は、そのニーズはシビアです。
ということで
今回は長年、有名な料理店、レストラン等に業務用の食器を
販売してこられた、株式会社山口陶器店 社長 山口 司さん
に講師をお願いしました。
山口陶器店さんは、築地の場外市場近くにある会社で
http://www.yamaguchitouki.jp/index2.html



国内はもとより海外でも活動されています。
ガラスの食器にも注目されていますので
業務用食器に求められる内容、
国内外動向などをお話ししていただきます。
前半レクチュア、後半講評です。
講評希望の方は、作品をご持参ください。
日時:8月30日(日)午後3時〜6時
参加料:2000円
場所:狩野グラススタジオ
http://www.glassartclass.com/addressmap.htm


註:最小催行 20人
参加ご希望の方は、kai@earth.email.ne.jp 井上まで
メールでお申込み下さい。
講評をご希望の方は、その旨お知らせください。
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さて、井上さんですが、一昨日お見舞いに伺いましたところ、だいぶん回復されていていろいろおしゃべりしてきました。
相変わらずの酷評ぶりで、病院食のひどさを解説してくださいました(笑)


2015年 1月 13(火曜日)

ガラスの寺子屋(延期)第15回報告


昨日は本年初のガラスの寺子屋でした。
昨年10月に行われるはずだった回が台風で延期になり今年に持越しに…


今回は吹きガラス工房の経営がうまくいっている方にお話を聞こうという事でノグチミエコさんが講師、お話の仕方も親しみやすく受講生の皆様聞き入っておられました。


ノグチさんは現在の株式会社としての工房運営に至るまで4段階の工房の運営経験をされてきたそうです。
最初は「横浜硝子」という工房にアルバイトで入ったのですが、オーナーが工房をたたむに当たりスタッフで運営するならと、そのまま場所を譲り受け5人のメンバーで始めたそうです。

その時経理担当したことが今に活きているようですよ。

このチーム運営は5年続き、その後2年間フリーランスでレンタルにて作品制作、その時窯のレンタル料が直接経費としてシビアに響くことを実感。

利益率が高く定期的に売れるものを制作するも、作品と商品の区別がつかなくなっていくデメリットも経験されたそうです。


レンタルでの制作では制作内容に限界を感じてやはり工房を持とうと思い、単身で工房スタートされ、5年運営されたそうです。
しかし、窯を持つと窯から離れられない吹きガラス工房のサガ、そして5年たつと窯の故障が起きたりして、修理にかかる費用、世の中の状況により燃料代が上がる将来を考えるなど、工房を構える覚悟のある方にはかなり勉強になったかと思います。


そして自然発生的な流れでスタッフが増えていく工程は、作品を作り、梱包、発送という作業を一人でやっていると必然的に制作時間が少なくなるので、梱包発送作業をしてくれる人を頼んだり、自分が作ったものをプロダクトとして作れる人を頼んだりで、だんだんと今の会社組織の工房運営になっていったそうです。
規模が大きく育つと仕事もそれなりのものが来るようになり、運営が回っていくという自然の流れに身を任せていたらそうなったとおっしゃいます。


その他にも大きい仕事が来たときの契約条件を最初に取り交わす、お金の支払いに関しては最初に確認しておく、委託や買取に関して最初にしておく約束のこと、販路を広げる方法など、たくさん教えていただきました。


きちんとレジュメを作って来ていただき、後ろにはお役所でいただく「事業計画書」が添付されていました。
これがきちんと書けていないと、銀行や金融公庫からお金を借りれませんよと。

そこには1か月の売上、原価、経費、原価率…うわ~普段右脳で作業しているガラス作家が最も苦手な左脳作業の言葉が並んでおりました。

しかし、これから工房を持とうという方はここがきちっとわかっていないと工房運営はできませんよという教え。



ノグチさんがたくさんの失敗やいろんな経験から学んだことを、惜しげもなくたくさんお話しいただきました。
講義の後は新年会という事で、ガラスの窯でピザを焼き、ガラス作家同士いろいろ情報交換もして楽しいひと時でした。


ガラスの寺子屋今年のプランはありますがまだ日にちが決まっていません。
情報は井上典子さんブログ
http://inoten.exblog.jp/
Facebookでお知らせいたします
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2014年 11月 30(日曜日)

ガラスの寺子屋第16回報告


昨日は第16回ガラスの寺子屋でした。
ホントは15回目なのだけれど、10月に行われるはずだった第15回が台風で来年に延期になったので…


今回は4月に行われた「作品写真の撮り方」が大好評で、その時参加できなかった方々からのリクエストがあり、もう一度開催でした。
講師は前回と同じフォトグラファーの馬場道浩氏、会場も馬場写真事務所のスタジオでした。



前回同様、作品を置く台の素材と色、ライティング、映り込みの作り方、レフ板の使い方など丁寧にご指導いただきました。
試し撮りした写真は大画面のパソコン上で瞬時に見られるようになっていて、シャッターを切るたび、「お~っ!」「ほ~っ」「わ~っ♪」と声が上がります。

皆さん「なるほど」度合マックスでした。



スタジオでのライティングのほか、自然光でもデモンストレーションして頂き、特別な機材が無くても撮れることも教えていただきました。
太陽光を軟らかい光に変えるディフューザーの方法など、影を操るテクニックでイメージがまったく違った写真になりました。

今回は夜行バスで地方から駆けつけて参加の方もいらっしゃいましたが、収穫の大きい講座だったと思います。
前回参加された方々のその後の展覧会写真が格段に良くなっていたので、今回の皆さんもぜひ学びを活かしていただきたいですね。




次回は1月12日(月・成人の日)に延期になっていた第15回ガラス作家のノグチミエコさんに吹きガラス工房の運営について伺います。


お問い合わせ、お申し込みは井上典子さんまでhttp://inoten.exblog.jp/

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2014年 9月 1(月曜日)

ガラスの寺子屋第14回報告


今回のガラスの寺子屋は、参加メンバーの方から「同年代で活躍している人の話を聞きたい。」というリクエストで、家具、プロダクトからインテリアデザインまで幅広く手掛ける1981年生まれの若手デザイナー小林幹也さんでした。
穏やかで落ち着いた物腰から誠実な人柄を感じました。


「まずは僕の好きなものを。」と、好みを知るとどんな人かわかるのでということで、パソコンできれいな画像でご紹介いただきました。
ハンス・ウェグナーのCH20という椅子が好きなこと、旅行が好きなこと、ほんとはサッカー選手になりたかったことなど。


小林さんの物作りは自分の生活の中からや周りの人たちの話などから「あったらいいな。」と思うものをつくられていて、特別マーケティングのような調査はしていないそうです。
瞬間的にいいなと思うことを、観察したり検証したりして形にしていく作業なのだそうです。

その例として、「TATE OTAMA」はまさに立つお玉で、一人暮らしの頃の台所が非常に狭く、まな板も流しに渡さないと調理ができず、お玉を置く場所がない状態。
かといって、お玉を鍋に入れっぱなしは蓋が開いてしまうのでイヤ…というところからの発想で、お玉が自立して立っていたらいい!

ということでこの立つお玉は富山のコンペでグランプリを取りました。


そのほかにも手がけたプロダクトやカリモクの家具などの制作工程や、職人さんとのやり取りを楽しそうにお話しいただきました。
どのプロジェクトも時間をかけて打ち合わせ、試作を繰り返し、丁寧につくられたエピソードがありました。

そしてどれも華美ではなく、スッとさわやかにたたずむような存在感のデザインです。

ご本人もおっしゃるように「もっと地味でデザイナーの存在感がしないモノを作りたい。」とのこと。


今回はなんとお土産付!
小林さんが24歳の時にデザインした「UKIHASHI」というお箸。

写真のように置くと先端が浮いていて箸置きが必要ではないのです。


でも、ご本人は「箸置きをなくしたいわけではなく、箸置きをデザインしている。」と、考え方の切り口が違うんですね…なるほど~。

このお箸、ドイツのIFデザインアワードで金賞を受賞し、国内外で5060万本売れているそうです。


ガラスの寺子屋主宰の井上典子さん発起人で、昨年9のガラス工房がインテリアライフスタイル展に出展しましたが、この時建築家やデザイナーと組んで「ヒカリ」をテーマに作品をつくりました。
この企画で小林幹也さんと組んだのは岸本耕平さん。

今回は岸本さんもご参加いただき、この時のエピソードなどお二人にお話しいただきました。

2
人の作った「ヒカリ」は何と商品化され、今年年末か来年年明けデビューだそうです。
楽しみですね~。


立つお玉など、手がけた作品が見られる小林幹也さんのウェブサイトはこちら⇒ www.mikiyakobayashi.com


さて、次回の寺子屋は1013日ガラス作家のノグチミエコさん、ガラスをビジネスとして成功させている方から「ガラス工房の運営」について伺います。
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2014年 6月 1(日曜日)

ガラスの寺子屋第13回報告


昨日は、ガラスの寺子屋でした。
「セルフブランディング」「写真の撮り方とDMデザイン」と3回連続で受講していただくとためになる講座の最後、「ホームページの作り方」。

講師は中小企業や個人経営者のウェブサイト制作やブランド設立、運営をされている木口和也さん。


さて、のっけから「ホームページ」とはPCで、ネットにつないだとき最初に立ち上がるページのことで、企業や個人のページは「ウェブサイト」と言いますとのこと。
企業や個人のページを「ホームページ」と呼んでいるのは日本だけなんだそうです。


まずは、ウェブサイト制作の前準備のお話から。
サイトの目的、ターゲットの明確化が大切と。

ターゲットに関しては「イノベーター理論」に基づきわかりやすく、どの層にアプローチしなければならないかご説明いただきました。

特に作家もののガラス作品という特性からも分析してきてくださり、なるほどねと、納得でした。


ガラス作家のウェブサイトのありようは、実際に展覧会などに来ていただき、作品を買ってもらわないといけないということで、「ユーザー導線」を図にしたスライドでご指導いただきました。
ウェブを見て展覧会に来ていただく、実際に会って名刺交換してウェブを見てもらう、などその導線はいくつもあり、ウェブサイトを作ったらそれで終わりではありません。

ウェブサイトのデザインを考える前に、考えておかなければいけないこと満載でございました。


さて、いよいよデザインの話になりますと、まず一番に「写真の見せ方」美しい写真に力をそそぐこと。
前回のガラスの寺子屋「写真の撮り方」を受講した皆さんはスキルを活かせますね~。

そのほか写真の大きさやレイアウト、サクサク見られる仕組みなど注意すべき点はたくさんありました。


また、ネットを使って自分の優れている部分を伝えるには、ウェエブサイトのほかにブログやSNSで人柄やセンス、美意識、制作のシチュエーションなどを伝え、作家を好きになってもらう方法。
そして、オリジナルドメイン取得を強くおススメされました。

皆さん、自分の名前で取得する場合、ドメインは早い者勝ちなのですぐに動かねばですよ!


最後はすでにウェブサイトを持っている皆さんのサイトの講評をしていただき、1時間オーバーで何とか終了いたしましたが、まだまだお聞きしたい事がいっぱいです。
ウェブサイトに関してはSEO対策など必要ですし、今回は初級ということで、中級、上級とクラスを設ける必要があるように思います。


次回ガラスの寺子屋はまだ内容が固まっておりませんが、開催は6月29日(日)になります。
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2014年 4月 28(月曜日)

ガラスの寺子屋第12回報告


先週の土曜日、ガラスの寺子屋が開催されました。

前回からワークショップ型の3回連続講座で、今回は写真の撮り方とDMのデザインについて。

講師は写真家の馬場道浩さんアートディレクターの鈴木通直さん。

会場は馬場さんの写真スタジオでの開催でした。

まずは馬場さんからご自分の作品写真を見せていただいた後、実際に皆さんが持ち寄った作品を撮ってみる実演。
同じ作品でアングルを変えずにライティングを変えるだけで全然違う写真になることを教わりました。

デジカメでの撮影なので、すぐにPCの画面でチェックができるので、参加者の皆さんからはライティングを変えてシャッターを押すたび「ほ~っ。」「おおっ~!」とか声が上がっていましたから、かなり学びが大きかった事がうかがわれます。

そのほかにも作品を置くベースが白か黒かでこんなに違うとか、光沢があるのとないのとで写り方が違うとか、映り込みを利用してシャープに見せたりする技を教わりました。



そして、プロのスタジオの機材があれば容易にできるけど、自分の家で撮影することも考慮に入れてくださり、スタジオを出て自然光の入る廊下での撮影もしてくださいました。
自然光を利用し、背景の風景を映り込ませて雰囲気のある写真を撮ったり、窓にトレッシングペーパーを貼って、スタジオ撮影のような効果の出し方を教わりました。



後半の時間は鈴木さんからデザインについての講義。
皆さんが持ち寄った過去の展覧会のDMを見ながら、良い点改良すべき点を学びました。


また、DMは展覧会に足を運んでもらうための集客のツールですので、実際の作品よりDMのほうが素敵に見えるぐらいの意気込みで制作すべきとのこと。
展覧会が終わっても壁にず~と貼っておきたくなるようなレベルでないとと。

ほかにも文字について情報量を整理する事、タイポグラフィの重要性、紙質について。

そのほか、ハガキにこだわらない形状で、DMをもらった人に印象強く与える方法など学びました。


そして、普段鈴木さんの仕事は広告主のクライアントがいますのでかなりの制約の中でのデザインですが、ガラス作家の皆さんはご本人が広告主ですから制約がありません。
会場となるギャラリーの意見に負けずに、自分がいいと思う写真の撮り方やデザインをしていくべきとのご指導でした。


次回はホームページの作り方。
WEB
を好む、好まざるにかかわらず、現在ではWEBからの情報が主導権を持っています。

きちんと知識を持っておくことが大切です。

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2014年 4月 1(火曜日)

ガラスの寺子屋第11回報告



ガラスの寺子屋は開催2年目に入りました。
今回から実践的な講座にしようという事で、ワークショップを交えた講座になりました。

ガラスの寺子屋主宰の井上さんが「展覧会のDMは大切なのよ!行かなきゃって思わせるDMでないとダメ!」と力説されるので、「自分の作品を、魅力的にアピールする」方法を学ぶ3講座を企画。


DMと言うのは展覧会の開催をお知らせする広告メディアの一つです。
そもそも広告と言うのは宣伝する商品の機能や効果効能を知り、その商品を競合他社製品と比較し、優れている所を導き出し、その商品のターゲット(買ってくれる人)は誰なのかを決め、その人たちに響くビジュアルと言葉で宣伝しないといけません。

と、いう事でこれをガラス作家の作品に置き換えて、まずは自分の作品のセルフブランディングをする講座を開きました。


講師は長年広告業界に身を置いていた私の人脈を駆使してお願いいたしました。
自分を知って、人生をデザインするワークを提供するJ-BRANDING主宰の竹内春海さん。

(株)博報堂、Ogilvy&Matherでコミュニケーションとブランディング分野で20年以上の経験をもつエキスパートです。

そして電通ヤング&ルビカムとOgilvy&Matherで人間の行動奥深くに存在する潜在的意識(インサイト)を探り、マーケティングに生かす現在フリーランスのマーケティングプランナー福島朋子さん。


「ブランディング」についてのスライドレクチャーの後、実際に自分のブランディング、そしてプレゼンテーションの方法を学びました。
「ブランド」と聞くと海外有名ブランドを思い浮かべると思いますが、実は一人一人の「自分らしさ(持ち味)」の事です。

雑誌の気になるページを切り抜いて、皆の前で発表。

その時人は自分をどう見ているのかという事を知り、「自分ブランドシート」を制作。

人から自分がどう見られているのかって意外とわかっていないものです。


そしてペアを組んで自分の作品の売り先を設定し、「【自分ブランドを売る】シート」作成。

このシート、自分がどういう考え方の作家なのか、ターゲットは誰なのか、どういうコンセプトで作ったのか、どんな方法で作ったのか、何を表現しているかなど、プレゼンテーションに必要な内容としゃべる段取りが構成されています。


この講座、皆さん「何するんだろう?」と最初は不安と疑問だらけの状態でしたが、実際に全員プレゼンテーションしたところ、皆さんちゃんとまとまった発表が出来ていましたよ。
ワークショップの後は「自分ブランド」をどう活用するのかの講義。


講座終了後の感想でも、「頭の中が整理できた」「断片的に思っていたことがつながった」「自分の作る作品の方向がわかった」「目からウロコでした」などかなり効果があったようです。
この講座一人一人発表したり、考えたり時間がかかるので110人で2日間開催、15時間以上かかりましたが、参加者的にはあっという間の時間でした。


次回4月はこの「自分ブランド」をどのようにDMに活かすのかを学ぶ「作品撮影とデザイン」です。


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2014年 1月 15(水曜日)

ガラスの寺子屋第10回報告


一昨日はガラスの寺子屋第10回でした。

早いものです、昨年の2月から開催されたガラスの寺子屋も1年がたち、10回目を迎えました。

今回はアートプロデューサーの清水敏男さんが講師。

清水さんは水戸芸術館や東京都庭園美術館などの美術館勤務とその後の海外生活を経て、海外を含めてのグローバルなアート市場を把握していらっしゃる方です。

近年はパブリックアートの分野で街にアートを入れ込む為のディレクションとプロデュースをされており、東京ミッドタウン全体のアートプロデュースを手掛けたことでも、ご存知の方が多いと思います。


講義の最初は「美術」と「アート」の概念の違いなど、スライドで解り易く解説いただきました。
「美術」と言う言葉は明治時代になって生まれた言葉で、「美術」と言うカテゴリーが出来た為に「工芸」と言うカテゴリーが構築されたこと、またここ20年の間に「アート」と言う言葉が、絵画彫刻を指して言う「美術」からもっと広い芸術を束ねる言葉として広く使われるようになってきたことなど1時間にわたってお話しいただきました。



ガラスの寺子屋の講義は3時間ですが、後半2時間は今回のスペシャル企画!

この講座受講生募集の時からお知らせいたしておりましたステキな計画がございました。

今、清水さんが手がける港区の某施設のアートワークの作品提案に、このガラスの寺子屋受講生の中から必ず1人は提案して頂けるという事で希望者はこの日、自分の作品を清水さんにプレゼンテーションすると言う企画でした。

そんなこともあり、マックス30人の受講生募集の所、36人の受講生、プレゼンテーションには29人が参戦!

来場も岡山、名古屋、金沢など、地方の作家さんも参加、技法もガラスにとどまらず陶芸、漆芸、現代アートの作家さん達がすし詰め状態の熱い場でした。

一人2分の持ち時間でプレゼンテーションして、清水さんからの質問に答えると言う方式。
そうそう、ガラスの寺子屋4回で学んだ自分のやっていることの「言語化」実技でしたよ。

後半2時間の予定が当然オーバーし、とっぷり暮れてからの終了でしたが、清水さん的には気に入った作品が思った以上にあったようで、この場ですぐには決められないので今月末にお知らせしてくださいます。

ガラスの寺子屋では講座が終わった後、おつまみとお酒持ち寄りで懇親会をしています。
今回は講師の清水さんも残って参加してくださいまして、その時聞き出した情報によりますと、どうやら彼の中では5点ほど候補にあがっているようです。

月末の発表が楽しみです。


さて、ガラスの寺子屋2年目に突入に当たり、2月はお休み。

次なる寺子屋は更にバージョンアップした内容を井上典子さんが企んでおります。

見逃さないように井上さんブログ必見
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2013年 12月 25(水曜日)

ガラスの寺子屋第9回報告



一昨日の三連休最終日は、ガラスの寺子屋第9回でした。
今回の講師はアートギャラリー酉福(YUFUKU)店主 青山和平さん。
バイリンガルのイケメンギャラリストと言う前触れ通り、会場に現れた時も歯並びの良い爽やかな笑顔~♪期待を裏切らない登場の仕方でした。


酉福は海外に日本の作家を紹介し、世界のコレクターがお客様、7年前にロンドンのアートフェアに出展し、持って行った作品を完売させた実力派ギャラリーです。
ガラスで世界に羽ばたきたい方必見講座でした。


前置きは、「これからお話する事は、私のギャラリーと私の考えであって、一般論ではありません。」と始まりましたが、内容は世界を見てきた経験のお話でした。
日本では工芸(クラフト)とアート(美術)の区別があまりありませんが、海外ではくっきり区別されているので、「工芸」と言ってスタートしてしまうと「アート」の世界では受け入れてもらえないとの事。

やっぱりっ!私もうすうす感じておりましたが、海外では「クラフト」はなんだか地位が低いように思っていました。

と言うか最初に「日本の工芸」を「クラフト」と翻訳した人がいけないように思います。

話がレポートとそれそうなのでこの話はまたに…


世界のアートシーンでは「個展」の時代ではなく、「アートフェア」の時代であると!
世界各国で年に何回も行われる大きなアートフェアには世界中からコレクターが見に来るそうです。

しかもプライベートジェットを飛ばして…

例えば「テファフ・マーストリヒト」、2週間の会期中、毎日150機プライベートジェット機が着き、作品を見に来るアートコレクターがいらっしゃったそうです…想像を絶する別世界だわ…


また、国内の市場のお話では、お茶の世界があるので焼き物好き、器好きが多くガラスのコレクターが少なく、日本は「用の美」が好まれることも教わりました。
そして世界市場は「立体造形」を求めている事、大英博物館もヴィクトリア&アルバート美術館も「器」はコレクションしていませんと。

しかしながら、日本人にしか作れない「美」が好まれる事も教えていただきました。


作品制作には「素材」と「技術」と「自己表現」の3つが必要で、素材はもちろんですが技術はあって当たり前、その先の「自己表現」が重要と。
そういえばガラスは素材が魅力ありますし、作るのも楽しいので技術において切磋琢磨しますがそこ止まりになりがちだわね。

皆さんご注意くださいね。


さて、世界市場が求める「立体造形」における「自己表現」に求められるものは、一言「フォルム」でした。
そしてそのフォルムに対して本当に合った技法で制作しているか。

ここの部分はかなり沢山お話しいただきましたが取りまとめると、ガラスという素材だけに頼らず、その素材の特性を活かし、ガラスを造形する為の技術技法はあって当たり前、そしてそのガラス技法でしか表現できないカタチが重要という事です。


しかもそのカタチが空間を変えられるかが重要と。
そうなんです、海外は住宅事情も違いますから作品を設置する空間が日本とはかなり違いますし、プライベートジェットで来場するコレクターのご自宅は半端ない空間だそうです。


ま、想像できない世界ですが、まずは海外トップクラスのアートフェア―を見に行ってみましょうとおススメされました。
グローバルなアート市場に打って出るには、この目で見て世界を知る事、重要ですね。
この他にも世界のコレクターに好まれる大きさ、フォルム、海外のギャラリーとのお付き合いのし方などについてもご教授頂きました。


最後は、恒例の講評7名の志願者…青山さん爽やかな笑顔のまま、バッサリ…
皆さん世界のアート基準に届かずでございました…()


次回ガラスの寺子屋10回目は1月13日 講師はアートキュレーター 清水敏男さん
お申込みお問い合わせは井上典子さんブログから
http://inoten.exblog.jp/

2013年 12月 2(月曜日)

ガラスの寺子屋第8回報告


一昨日の日曜日はガラスの寺子屋第8回でした。

今回はプロの一流料理人からお話を聞こうと、
銀座並木通りの人気日本料理店「六雁」初代料理長 榎園豊治さんを講師にお迎えいたしました。

榎園さんは現在厨房に立つことはあまりなく、料理界の人材育成、リゾートホテルや有田焼のディレクションなど、その活動は多岐にわたっていらっしゃいます。

まずは料理人界のお話から、「料理人もモノ作りです」と始まりました。
料理人の方たちは早朝の仕入れから調理の時間、お店が終わる夜まで1日1516時間労働が当たり前だそうで、この人から見えている働く時間帯以外の見えない時間にどれだけ努力するか、情報収集するかが一流のプロと言われるようになるポイントだそうです。

そしてこれはガラスの作家にも言える事、24時間ガラスのこと考えていないといけないのですっ!


料理人の中には、B級A級S級とあり、このS級のスーパーシェフと呼ばれている方々が求める器についてもお話しいただきました。
たとえがパリコレのスーパーモデルと東京カワイイコレクションのモデルの違いで分かりやすかったです。

東京カワイイコレクションのモデルさん達はお客に愛想を振りまいていますが、パリコレのスーパーモデルたちは無表情、そして圧倒的な存在感があるもののあくまで主役は服である。

愛想を振りまくと、モデルが主役なのか服が主役なのかわからなくなる。

そう、つまり愛想を振りまく器ではなく、シルエットと質感が重要で主役は料理です。

スーパーシェフたちは什器をキャンバスだと考えていて、「絵を描くのは俺だ!」と思っているので、器は額縁付のキャンバスであってほしいと。

が、しかし世界観があり、見ただけで誰の器かわかる事も要求されました。

ぐは~…一流と互角に勝負するにはホントに真剣勝負ですな。



榎園さんは有田焼の器のディレクションもされています。

有田焼と言うと手書き絵付けの凄い飾り皿を想像される方が多いとは思いますが、なんと絵付けをやめ、シルエットで勝負した器をお持ちいただき見せてくださいました。

ジャパンブランドというフランスでの見本市で絵付けの有田焼を出品していたころは、だれも見向きもしなかったのに、絵付けをやめた有田焼はミシュラン星付のシェフたちがたくさん見に来て星の数は43スターだったそうです。


そのほかにも、器の使い手はいろいろなので誰に売りたいのか、ターゲットを明確にするようにと。
家庭の主婦なのか、料理人なのか?

料理人の中でもB級からS級までいることも解りましたし、自分の作る器は誰のためなのか細分化して考えないといけませんね。

これは、ガラスの寺子屋第2回で出てきたマーケティングですね。


また、自分が何者か、どういう存在か、何を大切にしているのかを伝えるのに、自分自身のブランディングが必要で、どう見せるのかのプレゼンテーション力が必要と。
ほらほら、これもガラスの寺子屋第4回で教わった「言語化」ですよ。



そして最後に作品講評していただきました。

大方はバッサリ切られましたが、何と今回は2人褒められました~。

回数重ねて学んだせいか、たまたまなのかわかりませんが、なんか光が見えてきた気がいたしました。

講評の中で教わったのは食欲をそそらない色と言うのがあるという事、理論的にご説明頂きました。

ガラスで器を目指す方はここ注意ですね。

何色がそうなのかは今回の受講生のみが知るところですよん。


次回は1223(/天皇誕生日) 講師は酉福店主 青山和平さん
お申込みお問い合わせは井上典子さんブログから
http://inoten.exblog.jp/

2013年 10月 16(水曜日)

ガラスの寺子屋第7回報告


今回は一般の方でもご存知な美術館「サントリー美術館」の学芸員土田ルリ子さんの講義でした。
サントリー美術館は1961年に開館、2007年には赤坂から六本木ミッドタウンに移転、2011年には開館50周年も迎えました。

親会社がサントリーというお酒のメーカなだけに酒器のコレクションが多く、ガラスのコレクションにも積極的で、所蔵品が多いので年に1回はガラスの展覧会を開催していますね。

学芸員として、展覧会の企画段階の段取りから展示の工夫に至るまでを細部に至るまでお話しいただきました。


学芸員というと、学者肌の気難しい人達が美術品の分析を踏まえて堅苦しく企画していくのかと思っておりましたが、土田さんの場合は「こうなったらいいな~こんな展覧会にしたいな~♪」という「ドリームリスト」を作り、そこから企画書を作るそうです。
なんだか夢見る乙女みたいに楽しそう。


そして、外部から所蔵品をお借りするのもアポを取って必ずお願いに上がるのだそうです。
昨今、簡単にメールで済ますことの多い世の中ですが、フェイスtoフェイスのコミュニケーションが大切で「最後は人だなと思います。」とのこと。

合ってお話しているうちに、まだどこにも貸し出していないもっと企画に合っている所蔵品を出していただける事もあるのだそうです。


土田さんは展示にも手を抜きません。
展示のガラスケースのガラスのつなぎ目と、中の展示台のつなぎ目と、キャプションがかかれたカードの線が重なってうっとうしくないように配置し、微調整に次ぐ微調整を大切にするというお話。

見る立場からそんな事気にしていなかったけど(それだけ気を使われていたので今まで気にならなかったというべきか?)今度サントリー美術館に行ったらそこのところも気にして見てみます。

おおよそ展覧会の企画は2年前に立てて準備しますが、開催1か月前は体力もいるし、神経も使う、ほったらかしてやめたくなることもあるのだけれど、忍耐力を捨てないように頑張るそうで、そうしているうちに展示段階になると1つ1つの作品に愛情を感じるようになってきて、「この子の一番いい所を見せよう」と、展示の角度もじっくり検討して並べ、親ばかモードになるそうです。


土田さんのモットーは、「愛と、情熱と、愉快。」だそうで、作品への愛とこの仕事を情熱持ってやりたいが、情熱的すぎるとうっとおしいので愉快を忘れないようにするのだそうです。
このお仕事がお好きで楽しんでいらっしゃるご様子が伝わってきました。


展示は年代をおって展示しますが、必ず現代へつなげるように考えていて、しかしながら変にストーリに当てはめず見る人にゆだね、自由に見てもらえるように、押しつけがましくならないようにしていますので、「押しつけがましかったら言ってください、以後気をつけます。」と。
ちょうど土田さんが企画した「Drinking Glass 酒器のある情景」が11月10日まで開催中です。

こちらの展示では現代日本人ガラス作家6名の作品が並んでいます。

現代作家の方たちへのアドバイスとしては、「制作に迷いが出てきたとき、古い歴史的な器とか見てみると自分の作品が違って見えてくる。外を見ないとガチガチになりますから。」と、またまた今までの寺小屋講師の方々と同じ、いろいろ見ることをおすすめされました。


Drinking Glass 酒器のある情景」の会場、入り口入った所にウェルカムボードがあり、展覧会が終わるとこれ等の物は捨てるのだそうですが、今回の出来があまりにも良いので、捨てたくないのでどうしようか考え中とか。
私はまだ見に行っていませんのでこれから、展示作品以外にも見どころ満載の展覧会だわ。


次回第8回は11月30日(土)銀座並木通りの人気日本料理店「六雁」初代料理長 榎園豊治さん
お申込みお問い合わせは井上典子さんブログから⇒http://inoten.exblog.jp/



2013年 9月 19(木曜日)

ガラスの寺子屋第6回報告



台風で大変だった3連休の最終日、ガラスの寺子屋第6回が開催されました。

雨上がりの午後、会場で椅子など準備していると「トントンっ」と扉をノックする音が…
扉を開けて見るとそこには今回の講師、江波冨士子さんが深々と頭を下げて「本日はよろしくお願いいたします。」と立っておられました。

宜しくお願いするのはこちらなのですが、何と丁寧な方~という第一印象。


今回はガラス作家としてしっかり活動されている方からお話を聞こうという事で、私も大ファンの江波冨士子さんでした。
そして、プロジェクターとスクリーン持参してくださり作品のスライドを見ながらの講義でした。

(このスライド8か月もかかって作ってくださったそうです。)


高校生の頃に出会った陶芸家の先生との出会いから、ガラスへと素材を変えるきっかけ、独立して工房設立し、現在に至るまでをお話しいただきました。
江波さん高校生の頃、陶芸の先生に弟子入りを考えていたところ、先生から美大への選択もある事を進められ、多摩美術大学へ。

多摩美在籍中にバーティル・バリーンの作品に衝撃を受けガラスへと素材を変えていきます。

その後、富山ガラス造形研究所へ、卒業後就職した会社がすぐにつぶれてしまったので思い切ってアメリカへ渡り、チャダムグラスカンパニーに入り修行するという、折に触れ刺激を受けるたび、かなり自分の気持ちに正直に歩む道を選択されて来たようです。


スライドでは道を歩んでいく節々で影響された言葉だけのスライドもたくさん登場する構成。
それは本の中からも、直接言われたことも含めで、私もハッとさせられる言葉ばかりでした。

今の江波さんのスッキリシンプルなフォルムに影響を与えたのはこの寺子屋主催の井上さんの「かたちよ、かたち」という言葉だったようです。


この誰かに言われたり、本の中から影響を受けた言葉をちゃんと受け止めて自分の中で咀嚼し、実際の作品に反映していったことで、江波さんの作品は進化し、展覧会出品のお声がかかったり、懐石料理の菊の井からの器の注文を受けたりと活動が活発になっていきます。

この菊の井の器、「胡麻豆腐用」との注文に答えるのにも、菊の井主人から胡麻豆腐の大きさと余白の空間のお話を聞き、サンプルを10点作ったそうです。
(料理と器の空間の話は、ガラスの寺子屋第1回でも出ましたね)

この時制作したのはムリーニの技法、プレゼンで決まった器を170個制作したため、腕がかなり上がったそうです。

ちなみにこの時、色について井上さんに相談したら「胡麻豆腐ならきなりよ!」の一言に素直に従ってすんなり仕事が決まったそうです。

人の意見を尊重して作品に活かす、大事です。


そしてそれがまたまたサントリー美術館出品へとつながって行きました。
2011年に開催された「あこがれのヴェネチアン・グラス-時を超え、海を越えて」は見に行った後、私もこのブログでこの展覧会を紹介しています。

ヴェネチアングラスも良かったんですけど、ヴェネチアングラスに影響を受けた現代作家コーナーの江波さんの作品「雨のち虹」に感動したからです。
http://marblepocket.com/blog/index.php?/archives/449-unknown.html


江波さんの制作はスケッチする事から始まり、パーツを何ピース作るのか計算し、材料の準備をしてなるべく無駄の無いようにしているそうです。
それは工房から出るゴミや使うエネルギーのことも考えているからです。

彼女の使っているムリーニというモザイク技法、大雑把な性格では出来ないな~と思っていたら、やっぱり丁寧で緻密な性格の方でした。

質問コーナーでも一人一人に納得するまで丁寧に答えていただき素晴らしかったです。


そして、たくさんあった影響を与えた言葉の締めくくり、ガラスをやってこられたのはパートナーの小西潮さんの「ガラスを吹いて、世界に行こう」でした。
小西さんとはアメリカ修行時代のチャダムグラスカンパニーの兄弟子妹弟子の関係だったという事。

私の見解では小西さんが早くに江波さんの才能に気が付いてサポートしている感じ…


人とのつながりを大切にし、頂いた言葉を作品に活かし、丁寧な仕事が次への活動を広げる。
ガラスで食べていくための姿勢を学びました。


次回ガラスの寺子屋は10月14日(月)体育の日、講師はサントリー美術館学芸員土田ルリ子さん
お申込みお問い合わせは井上典子さんブログから⇒http://inoten.exblog.jp/18521075/